「なぜ価格.comに掲載しているショップはあんなに安く売ることが出来るの?」
ネット上ではこの質問に対するいい加減な回答をよく見かけますが、その全ては素人さんの勝手な想像に寄る回答であり、正解と言える回答見かけることはまずありません。
仕入れルートは量販店と一緒?無店舗だからから?在庫を持っていないから?B級品だから?
バカ言っちゃいけません。
これらは事情を知っている人から見ると笑ってしまう解説です。
小規模な店舗が、量販店と同じルート(メーカー又は正規代理店からの仕入れ)で量販店と同じような価格で仕入れられるわけがないでしょ?
どうやっても無理な話で、無店舗にするだの通販専門にするだのその程度の工夫であんな価格で売ることは絶対に出来ません。
正規のルートから仕入れていないバッタ屋だからあんな価格で売れるんです。
B級品を仕入れているなんてものは都市伝説です。
メーカーとの繋がりがないのにそんなものが仕入れられるわけがないですね。
じゃあどこから仕入れているの???
タイムセールなどを利用して安く買うこともありますが、たいていの場合大量に買うことで交渉して安く買っています。
家電量販店も過酷なノルマを抱えているので、一般客を相手にしているだけではやっていけません。
バッタ屋にも大量に商品を売っています。
もちろんバッタ屋もショップとして量販店から商品を卸してもらっているわけではありません(大手バッタ屋はやっているみたいだけど)。
一般客と同じように店頭で買っています。
家電量販店などでよく中国人をみかけるでしょう?
あれですよ。
彼らは中国に持ち帰るために家電品をかっているのではなく、安く仕入れてバッタ屋に売るために買っているんです(もちろん最近は観光客も多いですけど)。
こうして安く買われた商品が、巡り巡って(あるいは巡らずそのまま。バッタ屋には中国系の店が非常にたくさんあります)バッタ屋に流れるわけです。
「え?でもこれは新品ではなく転売品、新古品では?」
回答
- いいえ、完全新品です。少なくとも価格.comでは。
そもそも「新品」「新古品」とは何ですか?
そんなもの、明確な定義はなく、法律でも決まっていません。
「新品とはメーカーの倉庫から直接かくかくしかじか」なんてどっかの投稿式辞典サイトに書いてあるようなクレームを入れてきた客もいましたが、甘すぎるくらい甘いです。
そんなクレームごときでバッタ屋は怯みません。
中古品でない商品を、売る方が新品と言えば新品だからです。
納得いかない方は価格.comのガイドラインを見て下さい。
下の方で「完全新品」について解説しています。
http://help.kakaku.com/kiyaku_keisai.html
はい。転売品でも新品ですね。
印付きはダメでも印なしなら問題ないです。
しかも検品での開梱はしていいとも書いてあります。
バッタ屋さんはあらゆるルートから商品を仕入れていますから、ほぼ全品開梱して検品しています。
転売品を開梱して検品して、これでも新品として売ってるわけです。
えーもうヤダ!楽天やYahoo!で買おう!!
「正規ルート品以外売っちゃだめ」なんて言ったらどこのモールも店がなくなります。
「うちは卸業者から仕入れているよ!」なんてことをいうショップもあるかも知れませんが、その卸売業者が転売品を仕入れるバッタ屋ですから、仕入れ先がロンダリングされているだけでもの自体は転売品です。
この話を信じられないなんていう人はバッタ屋のホームページをよく見てみましょう。
どこのバッタ屋もたいてい中古品を売っているわけでもないのに古物商の許可を取っています。
また、買い取りも行っています。
素人さんから商品買い取って、これを開梱・検品して新品として販売しているわけです(素人さんは貯まったポイントを現金化するためとか、あるいは中国人のように量販店で安く買って転売しています)。
古物商許可は新品の転売には必要ない場合が多いですが(地域によって異なります)、買い取りには必要ですから、保険も兼ねて許可を得ているわけです。
ということで、ネット通販の激安通販をよく利用する方。
転売品じゃヤダ、という方は今後利用しない方が賢明です。
「量販店で買うより賢い」とか「量販店で買うのは情弱」なんて言わずに、素直に量販店かメーカー直売の通販を利用して下さい。
量販店で買ったら情弱と馬鹿にされたなんて方は、馬鹿にした人にこの話をしてあげると気分が晴れると思いますよ。
※展示品を売りつけられることはあるか?
どこかのルートで紛れ込むことはあり得ます。
家電量販店が「あいつらには展示品でいいや」と展示品を掴ませることもあるし、悪意をもって展示品を仕入れて新品として流通させることもあり得ます(仕入れているのは中国人ですから)。
もちろん検品して展示品は返品するようにしていますが、検品をすりぬけるものもありますから「絶対に展示品ではない」とは言い切れません。
とにかく安ければいいからバッタ屋でいいや、なんて方も開梱後かならず検品しましょう。
カメラなどであれば、液晶画面の拭き痕、底面の傷、付属コードの巻き方(新品はキレイ)、ボタンなどが比較的わかりやすい点だと思います。
※保証書に貼り付けてあるシールをはがすと・・・・?
大手量販店の保証印が出てきます。
これを隠すためのシールです。
ビックカメラなどは保証印を押しませんが(一般客にも貼付シール対応)、ヤマダ電機などは転売屋相手でも押すのでこういうことがあるわけです。
ただ、「シールが貼ってあったらラッキー」くらいの気持ちでいた方がいいでしょう。
いざとなったらシールをはがし、大手量販店で保証を受ければいいですからね。
ちなみに、量販店で買った方も修理はメーカーに直接出した方が楽ですよ。
店を通すメリットは何もないですから。
※バッタ屋でカードを使えない理由
利益が出ないからです。
バッタ屋が10万円のカメラを一つ売ったところで、カード手数料(カード払いの場合、販売店は数%の手数料をカード会社に支払います)ほどの儲けはありません。
手数料を払ったら赤字です。
薄利多売ここに極まるってレベルの商売ですから、代引き手数料も無料になんて出来ませんよ。
※量販店でのうまい買い方
量販店から転売屋が仕入れたものをバッタ屋が売ってあの価格ということですから、量販店はバッタ屋の販売価格以下で仕入れているわけです。
従って、価格.comの最安値は「この価格付近までは値引きが期待できる」という目安にもなるのでうまく使いましょう。
まぁ量販店が競合している地域以外ではなかなか難しいですけどね(価格.comの最安値まで下げろ、みたいな交渉では無理だと思います。量販店の「最安値保証」は正規ルート販売店しか相手にしていませんから)。
通販を使うのも手です。
先日行っていたYahooの「いい買い物の日」なんてのもそうですが、楽天やYahooで大きなイベントがある時は、モールに出店している量販店が「こっそり」価格.com最安値付近に値下げしていることもあります。
カードも使えますし、さらにキャンペーンポイントなんかがあるとかなり安くなるのではないかと思います。
※それでもバッタ屋で買いたい方へ
価格.comには、プライスリーダーとなる大手バッタ屋がいくつか存在します(どこかは教えませんが、有名店)。
これらのショップがいくらで売っているかをみてみましょう。
最安値を争っているうちはまだ安くなる可能性が高いですが、最安値を争わず後ろで静観しているは注意が必要です。
この場合、最安値を競っているのは零細ショップです。
零細ショップは同じ商品をいつでも在庫しているわけでなく、仕入れた分を売り切れば次回入荷未定となり、価格.comのリストから消えます。
こうして零細ショップが消えていくと・・・・静観しいた大手バッタ屋が最安値になる、つまり最安値が値上がりすることになります。
大手バッタ屋が静観しているのは商品が入ってこない、流通が少なくなっている=値上がりするサインです。
ここら辺を見極めるようにしましょう。
あと、運動会前などはビデオカメラの値段がアホのように上がります。
余裕を持って買うようにしましょう。
さて、もし、あなたがネットショップなどを経営していて、倒産会社からの仕入や、メーカー処分品仕入れなど、いわゆる、二束三文仕入れに、興味ある場合は、倒産品仕入れのメール配信に登録しておくとよいでしょう。
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